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2022.12.01
ゲーム

【レポート】全員でつかみ取った勝利、攻撃力が光る100分間(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦)

開幕まで1か月を切った2022年11月26日(土)。浦安D-Rocks(以下、浦安DR)の3試合目となる戦いが幕を開けようとしている。
対戦相手は、昨年度怒涛の強さを見せ強豪連なる中ベスト4で上り詰めたクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(S船橋)。
リーグワン所属チームの中でも互いの本拠地が近いため、「千葉ダービー」とも言われているほどファンから期待の高い対戦カードだ。

先週、先々週とスーパーラグビーのチームに勝利を掴み、非常に好調な浦安DRのラグビーを心待ちにしている多くのファンが浦安Dパークに駆け付けている。
メンバーを見てみるとケガから復帰してきた選手も数名おり、さらに選手層に厚みが増している印象だ。

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前回同様、アグレッシブでスピーディーなアタック、硬い堅実なディフェンスを期待したい。
朝から降っていた雨も止み、少し空が明るくなってきた中、キックオフの笛がなる。

開始早々、攻守が切り替わる。
S船橋ボールで始まった試合だが、自陣を抜け出すためにキックする浦安DR。
そのボールを難なくキャッチし、キックせず攻め込んでくるS船橋。
相手のアタックをしっかし止め、ブレイクダウンでファイトし、ボールを奪い返す浦安DR。

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今回が復帰戦となったCTBトゥアが力強いキャリーで前に進むが、S船橋の激しいディフェンスにボールを奪われてしまう。
そして再度攻め込まれながら裏にボールを落とされ、大きく陣地を戻されてしまう。
この間たった1分強での出来事である。
早くも均衡した状況が続きそうに感じる試合展開を見せる両者。
その後も約3分間はゲームが止まらない状況が続く。

互角。まさにこの言葉がファンの脳裏にも浮かんだのではないか。
今後の展開が楽しみでしかない。

そんな中浦安DRがピンチを向かる。
前半5分、自陣5mの位置でS船橋ボールのラインアウトだ。
モールを組まれ一度は崩すものの、密集地帯を何度も攻め込まれる。
トライラインを割られたかに思えたが、ここは浦安DRが粘りを見せる。
S船橋の近場の攻めをしっかり止め、最終的にはグランディングさせず、インゴールドロップアウトとなった。
その後、危機を脱した上に相手選手がノッコンしたことで、自陣10m付近でのスクラムを得る。

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さぁここから仕切り直して敵陣深くまで攻めよう...と思っていた矢先アクシデントは起きる。

SOブラックが敵陣までボールを運ぶためキックした瞬間、S船橋の選手にチャージされてしまう。
こぼれたボールもそのまま拾われてしまいトライされてしまう。
攻守が激しく切り替わる中でのアクシデントだ。
中央にトライされたこともあり、その後のコンバージョンキックも成功され0-7と先制点を奪われてしまった。

選手の中からもSOブラックがキックチャージを受けるところは見たことがないと話していたこともあり、周りは少し動揺しているように伺えた。

その後もピンチは続く。
度重なるペナルティで、自陣でプレーする時間が多くなった浦安DR。
そして前半17分。自陣5mでS船橋ボールのラインアウト。
モールを組んだ瞬間に相手選手がわきを抜け出しそのままトライとなる。
キックも成功し0-14とさらに点差は離れてしまう。

しかし、ピッチ上にいる選手たちの様子はどうだろうか。

まだ慌てるような時間じゃない。
切り替えて集中しよう。

インゴール内での円陣で、そう話しているような落ち着きがある。
その証拠にその後のディフェンスにはどこか安心感を感じる。
ピンチになっても相手の隙をついてボールを奪ったり、奪い返したボールは広く展開しゲインを図ることが多くなった印象を受ける。
そろそろトライに結びつくのではないかと思っていたところ、反撃の狼煙が上がる。

前半28分、敵陣10mを超えたところから、No.8ポールからFBフォラウへボールが渡るとそのままラインブレイク。

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ワールドカップや国際試合などで幾度なく見たステップを魅せ、そのままトライラインを割る。
コンバージョンキックもSOブラックが成功させ、7-14と点差を詰めていく。

A0909922.jpgさらにその4分後。前半32分。試合は振り出しに戻る。
自陣10m内の中央付近で浦安DRボールのスクラムから、CTBトゥアが力強く突破を図る。

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ラックを形成し、すぐに大外にいたWTBスルンガへボールを運ぶと大きく前進。
S船橋のディフェンスもスピードで振り切り、そのままトライラインまでボールを運ぶことに成功。
SOオテレがコンバージョンキックも難なく決め、14-14となる。

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流れに乗った時の浦安DRの爆発力は計り切れないものを感じる。
前半も残り少ないが、逆転してハーフタイムを迎えてほしい。
そんな願いが通じたのか、前半終了間際ラストワンプレーのタイミングで敵陣5mの位置でラインアウト。
ビッグチャンスだ。
しっかりモールを組み、そのままHO金(正)がグラウンディングに成功。

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難しい角度のコンバージョンキックもSOブラックが成功させ、21-14と点差を離したタイミングで前半終了の笛が鳴る。
浦安DRとしては最高の形で後半を迎えることとなる。後半出だしの勢いに期待したい。

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後半は浦安DRボールでリスタートとなる。
後半開始早々から選手が躍動する。
FBフォラウのキックカウンターで大きく前進し、LOエラスマスがS船橋のディフェンスラインを切り裂くと会場も大きく湧き上がる。

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トライにつながりはしなかったが、いいリスタートが切れたと言える。
その後S船橋のスクラムも8人全員で押し込みペナルティを誘うと、敵陣5mでのマイボールラインアウトのチャンス。
崩されてしまうものの、ラックのショートサイドをFBフォラウが後半から出場しているSHレイドローから直接もらう。

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しなやかなボールコントロールとその長身を活かしそのままトライ。後半始まって約4分後の出来事である。
その後のキックもSHレイドローが成功させ、28-14とさらに点差を離すことに成功する。

浦安DRの猛攻は止まらない。

後半46分にはFBフォラウのキックカウンターからWTBスルンガが大きくラインブレイク。
そのまま相手選手の裏にキックしフリーな状況を作る。目の前には誰もいない。
運悪く転がるボールはスルンガの手元からこぼれてしまいトライには至らなかったが、流れはだれが見ても浦安DRだ。
その4分後の後半50分には再三活躍を見せているFBフォラウがまたもや魅せる。
浦安DRのアタックの中で、少しボールが手につかなくなったシーンだったが、FBフォラウに渡ると長い腕でハンドオフをし大きくラインブレイク。
得意のステップでさらに相手選手を交わすと、目の前には1人の相手選手しか残されていない状況となる。

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そこは無理せず、後ろからフォローしていたSHレイドローへ確実にパスをし、そのままSHレイドローがトライ。

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会場からは湧き上がる歓声と、プレーのすごさに対するどよめきが響き渡っている。
ワールドクラスのプレーが目の前で繰り広げられているのであればそれも納得だ。
SHレイドローはそのままコンバージョンキックを成功させ、35-14といつしか大きく点差を離すこととなった。

しかし、S船橋も黙ってはいない。
後半56分に浦安DRのパスがS船橋選手の胸元に入ってしまい、そのままトライまで走り切られてしまう。
前半同様のアクシデントのようなインターセプトとなってしまうが、やはり隙は見せられないことがよくわかる。
中央付近のキックも成功され、35-21となる。

点差を詰められてしまうが、浦安DRの勢いは全く衰えない。
後半59分、敵陣22m陣内でのラインアウトのシーン。
モールを組み押し込んでいこうとしている最中、後半から出場しているHO藤村がうまくモールサイドを抜け出しそのまま中央付近へトライ。
キックも成功し42-21となる。
その後も後半から出場している今日復帰戦のLO中島が相手の勢いを止めるジャッカルに成功する。
HO藤村のトライも然り、前半の勢いは選手が入れ替わっても変わることはない。
浦安DRの層の厚さが物語っていることがわかる。

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そんな中後半64分。
自陣5m付近S船橋ボールのラインアウト。モールを組まれそのままトライとなってしまう。
モールディフェンスの中でのコミュニケーションエラーが引き起こした被トライとも言える印象だ。
ただ今日の流れは取られたトライはすぐさま取り返す。そんなゲーム展開とも言える。
その証拠に後半69分。今度は浦安DRの見せ場が来る。
後半から出場しているFB髙野のキックカウンターを起点にボールをテンポよく動かしていく。
SOクリップスから、FLマカスケル、CTBトゥクフカ、そしてWTBメイヤーへボールが渡る。
ライン際を素晴らしいスピードで走り切った。
先週までSHで出場していた選手だが、WTBでも何の遜色もない。
過去スーパーラグビー等の世界的な舞台で200試合以上出場している経験は伊達ではない。
キックも成功し、49-28とスコアを伸ばしていく。

後半75分にまたもやインターセプトされてしまい点差も縮まるが、後半終了まで浦安DRの勢いは止まらない。
終了間際にもLO佐藤がラインアウトで乱れたボールをうまく拾い上げそのままトライ。
難しい位置のキックもSHレイドローが成功させ56-35となった。

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今日は80分の前後半ではなく、40分・40分・20分の三本立てでもあり、残り20分の試合が展開される。

浦安DR、S船橋共にメンバーも大きく変え試合展開も少し変化を見せる。
83分に自陣5mまで攻め込まれ、フォワードがアグレッシブなファイトを魅せるもののラックサイドを突破されトライされてしまう。
キックも成功し56-42と点差を縮められてしまう。

その後は両者均衡した状況が続く。
共にチャンスとなる攻防を見せ、共にアグレッシヴなディフェンスを魅せる。
そんな状況が試合終了間際まで続くが、最後にこの均衡を破るのはやはり浦安DRだ。
敵陣10m内S船橋ボールのラインアウトを奪い、そこからテンポよく連続攻撃を仕掛ける。
一時はボールがこぼれるが、それも拾い上げFB安田が抜け出す。
ステップで相手をかわしそのままトライラインへ飛び込みトライ。
正面のキックもSO松尾が決め63-42のところで試合終了の笛が鳴る。

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浦安DRの攻撃力が光る100分間だったと言える。
攻めに攻めた結果インターセプトされることもあったが、ポジティブなミスであったからか100分の時を経ても浦安DRのアグレッシヴなアタックが記憶に残っている。
明日、3日はNTTドコモレッドハリケーンズ大阪(以下、RH大阪)とのNTTダービー。
浦安DRが誕生する際に、共にチーム再編により新たなチームとなったが、プレシーズンマッチは好調に見える。
浦安DRとしては初めてのビジターゲームとなる。
この日に見せたアタックが大阪の地で光るのか、それともRH大阪が躍動するのか。
次の試合も目が離せない。

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