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2025.05.30
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【試合の見どころ】最後のその瞬間まで(2024-25シーズン 入替戦 第2戦 豊田自動織機シャトルズ愛知戦)

最後のその瞬間まで
2024-25シーズン 入替戦 第2戦 豊田自動織機シャトルズ愛知戦)

NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25シーズン
◇浦安DR×S愛知(2025531日@千葉・柏の葉公園総合競技場)

今季ラストバトルだ。勝てばディビジョン1D1)残留。負ければディビジョン2D2)降格。

D1/D2入替戦の第2戦が、土曜日の正午にキックオフされる。第1戦を一点差(4243)で競り負けた浦安D-Rocks(浦安DR)は、D1残留のためには勝利する他ない。敗北はもちろん、引き分けでもD2に降格となる。

必勝の大一番だ。

この週末で現役生活にピリオドを打つ選手は少なくない。
プロップの西川和眞も、惜しまれながら現役を退く一人だ。

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天理高校から天理大学、レッドハリケーンズ大阪を経てきた29歳は、埼玉パナソニックワイルドナイツ戦が(公式戦の)ラストゲームとなった。西川が冗談っぽく「あの伝説のトライがあった試合ですね」と振り返ったD16節だ。

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埼玉・熊谷で行われたビジターゲームに途中出場した西川は、後半41分に相手バックスを振り切る独走トライ。西川の公式戦ラストプレーは、プロップには珍しい「トライ」となった。
ラグビーはやり切った。最後まで走りきった――そんな思いがあるからだろう。西川はクラブチームなどでプレーは続けないという。

「次の人生が楽しみなので」(西川)

今秋には第三子が誕生予定という。賑やかな家庭を築きながら、これからは別のフィールドを駆けるつもりだ。

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そんな西川に入替戦第一戦を振り返ってもらった。観客席からノンメンバー組『RockStars』として見守った、苦いビジターゲームだ。

「早い段階で4トライして、すこし気が緩んだところはあったかもしれません。観客席から見ていた僕ですら、『力の差があるのでは』と感じたくらいです。ただ、それからの展開は、ラグビーが『メンタル・スポーツ』といわれる理由が完全に出ていました」(西川)

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プロップ西川の主戦場でもあるスクラムにおいても、反則を重ねてしまった。」

「第1戦はスクラムでペナルティがありました。ただ最初は悪かったですが修正はできていたと思います」

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だが結果的に浦安DRは一点差で逆転負けを喫した。その結果についての感想を問われると、西川は意外な感想を口にした。

「僕は、1点差で負けたことに意味があったと思っています。これで、次は絶対に勝たなければならないという状況になりました。もし1点差で勝っていたら『なんとか勝てた』という気の緩みが出てしまっていたかもしれません。でも、負けて終わっているから、絶対に緩むはずがないです」(西川)

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いまチームには『勝つだけ』という空気が漂っているという。

究極的なラストバトルを託されたのは23名。先発ではスクラムバトルの熟練者、PR金廉が支柱の3番に新たに入った。そして2019W杯日本代表として初のW8強に貢献したLOジェームス・ムーアが、第14節以来のスタメン入り。入替戦が現役最終試合となった。

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さらに精力的に動き続けるFL武内慎は第4節以来の先発。変幻自在のステップで魅せるWTBタナ・トゥハカライナは第13節以来の先発ピッチとなる。
リザーブでは、PR竹内柊平や今季退団するHOキアヌ・ケレルサイムスが名を連ね、途中出場からチームを再加速させる。

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西川はやはりフォワード戦が鍵になる、とみている。

「とにかくフォワード戦ですね。フォワード戦で引いてしまうと、相手のスタンドオフが思うようにプレーできてしまうと思います。そこでプレッシャーをかけたいです」(西川)

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注目選手はやはり同ポジションのプロップ。西川は「ルースヘッド」と呼ばれる背番号1だが、「タイトヘッド」と呼ばれる背番号3の二人を挙げた。

「僕の注目はリョム(金廉)ですね。それと久しぶりに戻ってきたTK(竹内)。やっぱりスクラムは3番が大事です。3番がやられてしまうと1番もやられてしまうので」(西川)

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すべては、土曜日に決まる。

すべての大切な想いを背負い、最後のホイッスルが鳴るその瞬間まで、戦い抜く。

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今季ラストゲーム。出場予定メンバーはこちら!
https://urayasu-d-rocks.com/news/game/index_1683.html

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