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2025.04.24
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【試合の見どころ】飛翔を信じて(2024-25シーズン 第16節 東芝ブレイブルーパス東京戦)

飛翔を信じて
2024-25シーズン第 16節 東芝ブレイブルーパス東京戦)

NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25シーズン
◇浦安DR×BL東京(2025425日@東京・秩父宮ラグビー場)

プロップの坂和樹(ばん・かずき)は生粋の明治ラガーだ。

明治大学の付属校である明治大学付属八王子中学・高校の出身。大学入学前から伝統の紫紺ジャージーを着ていた元ナンバーエイトだ。

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浦安D-Rocks(浦安DR)でルースヘッド・プロップ(背番号1)に転向し2季目。しかし3月のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(S東京ベイ)とのトレーニングマッチでは、以前のナンバーエイトとして出場した。
すると攻めては強烈な突進を繰り返し、守ってはスティール(旧ジャッカル)で攻撃権奪取。出色の働きをみせた。

「ヤスパー(・ヴィーセ)が怪我をしたりした関係で、(現在プロップの)僕がナンバーエイトをカバーすることになりプレータイムをもらえました。そこで良いパフォーマンスを出せて、静岡ブルーレヴズとの練習試合でもある程度結果が出ました。そういう意味では、ナンバーエイトとして出場したことはプラスだったと思います」

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S東京ベイ戦を観戦した両親からは「生き生きしていたね」と声をかけられたという。それでも、以前つけていた背番号8に戻るつもりはない。振り返れば、ラグビーを始めた中学1年(明大中野八王子中)から様々なポジションを経験してきた。

「中学1年の時は人がいなさ過ぎてスクラムハーフをやってました。その後、サッカーをやっていたので『蹴れる』という理由でフルバックになって、それから『コンタクトが強い』という理由でセンターになって、高校に入るタイミングでフランカーにいって、それからずっとナンバーエイトでした」

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多くのポジションを経験したのは、アスリートとして高い能力と順応性を備えていることもあっただろう。
背番号15から徐々に前へとポジションを移し、現在は6つ目のポジションである背番号1として奮闘中。プロップとしての飛翔を信じて、その奥深さを体感しながら成長を続けている。

「バックローの選手の中には『プロップはやりたくない』っていう人もいて、僕も最初はそうでしたが、いざやってみると意外となんとかなります。ただプロップは楽しい一方で、難しいポジションだなと思います。やっぱり専門職なので、技術的な要素が求められます。年を重ねたからパフォーマンスが落ちるというポジションではなくて、むしろベテランの方が手札が多くなるポジションです」

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フロントローの選手は長く重宝される傾向にある。2022年度に日野レッドドルフィンズを退団した元プロップの久富雄一氏は、2023年の浦安DR戦で自身の持つ最年長出場記録を更新。445カ月10日での出場だった。
プロップとして実際に組み合ったからこそ、その実力を感じられるプレイヤーもいる。その一人が、今週末の東芝ブレイブルーパス東京戦(BL東京)で今季2度目のゲームキャプテンを務めるPR金廉だ。

「リョムさん(金廉)は本当に一貫していて、ブレがないんですよね。だからこそ(練習などで)相手になるとすごくやりづらい。常に一定以上のパフォーマンスを出します。リョムさんの(安定した)性格がそのままプレースタイルに出ていると思います。性格がプレーに出ているのは(同期のPR竹内)柊平もそうですね」

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そしてディビジョン1D1)の休養週が明け、迎えた4月第4週。

D116節で、坂は『RockStars』(ノンメンバー組の愛称)としてチームに貢献。
練習でゲームメンバーの相手となる『RockStars』が高い強度でプレーできなければ、練習全体の質が落ちてしまう。準備段階で大きな役割をになっているのが『RockStars』だ。

「僕は試合に出場しない選手のエナジーがすごく大事だと思うんです。『RockStars』はその週の相手を練習で模倣するんですが、模倣したのに相手のアタックでゲームメンバーが失点したら、それは『RockStars』の責任でもあります。そこには自分自身も責任を感じてます」
「『RockStars』のメンバーは上を目指しているからこそ、自然とエナジーも出てきます。今週も『やってやるぞ』くらいの気持ちでプレーしていたので、雰囲気も本当に良かったですね」

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今週の相手、昨季チャンピオンのBL東京は現在3位。すでにプレーオフ進出枠のトップ6入りを決めているが、ここで勝利するとプレーオフで有利な4位以上が確実に。森駿太の兄であるWTB森勇登、NZ代表のSOリッチー・モウンガ、日本代表NO8リーチマイケルらを揃えた。

「ブレイブルーパスはどんどんボールをワイドに振ってくる印象です。(ワイドにいる)ウイングには駿太(浦安DRSO森)のお兄ちゃんで、明治大学の後輩でもある森勇登がいてめちゃくちゃ活躍してますね。オフロードパスもすごく上手いチームなので警戒が必要です」
「先週の試合は、後半の始めの10分間がよくありませんでした(後半48分に失2連続トライ)。受け身になった時にペナルティをしてしまいシンビン(イエローカード)をもらってしまう。その『崩れるパターン』をなくすことが、勝つために大切だと思います」

浦安DRは現在12位。入替戦圏内となる11位以下を回避するためにも、何としても勝利が求められる状況だ。『RockStars』も見守る金曜ナイターで、浦安DRは今季3勝目へと飛翔することができるか。

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BL東京戦の出場予定メンバーはコチラ!
https://urayasu-d-rocks.com/news/game/index_1643.html

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