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【試合の見どころ】鍵は「サポート」(2024-25シーズン第14節 横浜キヤノンイーグルス戦)
鍵は「サポート」
(2024-25シーズン第14節 横浜キヤノンイーグルス戦)
◇NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25シーズン
◇浦安DR×横浜E(2025年4月5日@東京・秩父宮ラグビー場)
ラグビーでは、ボールを持っていない時の動き、いわゆる「オフ・ザ・ボール」が重要といわれている。
その代表格が「サポート」だろう。ボールキャリーにおける「サポート」は、ボールを持って前進する選手についていき、パスなどの展開に備える基本的なプレーだ。
石田大河(いしだ・たいが)は、そのサポートの名手。
石田が多くの経験を積んできた7人制ラグビーは、サポートプレーの連続。一人ひとりの仕事量、サポートの回数が勝敗を分けるといってもよい競技だ。
三菱重工相模原ダイナボアーズに所属する兄・一貴はプレーメイカー型だが、27歳の弟は、7人制仕込みのサポート技術、スピードでトライを奪うフィニッシャー。東京サントリーサンゴリアスとの練習試合でも前半40分に会心の一本を獲った。
「突破したあとにサポートについて取りきる、というところは自分の強みで、練習試合でもほとんどトライまで持っていけていると思います」(石田)
雄大な阿蘇カルデラ(熊本)のなかで育ち、九州学院高(熊本)、日本体育大学、NTTコミュニケーションズを経てきた石田は、今季リーグワンで久々の15人制復帰。前節(第13節)の埼玉パナソニックワイルドナイツ戦で、リーグ2キャップ目を獲得した。
「久々の試合でしたし怪我明け、ということもあったので緊張感はありましたが、準備のところは自分なりにしっかりできたと思っています。チームとしては前半は良かったですが、後半に相手が確実なプレーをしてきて押し切られてしまった印象です」(石田)
前半と後半で展開が異なる試合が続いており、一貫性のあるパフォーマンスはチームとしての「継続的な課題」(グレイグ・レイドローHC)だ。
3勝目を狙う今節はどうか。『RockStars』(ノンメンバー組の愛称)としてチームをサポートする石田は、今季2度目の対戦となる横浜キヤノンイーグルス(横浜E)をこう見る。
「イーグルスは良いスキルを持っている選手が多い印象です」
要注意選手の一人に挙げたのは、浦安D-Rocks(浦安DR)の田村熙の兄だ。
「たとえばスタンドオフの田村優選手。ゲームメイクが上手で、いろんなスペースにキックを使ってくるのでカバーが必要です」(石田)
浦安DRの田村熙が今週背負う背番号は23。スタンドオフはもちろんフルバックでの途中出場も可能だが、果たしてどんな兄弟対決となるのか。
では浦安DR側の注目ポイントは。石田は「獲りきる」ことが重要と語った。
「今週はイジー(FBイズラエル・フォラウ)も復帰していますし、一人ひとりインパクトあるプレイヤーがいます。サム(CTBケレビ)もシェーン(CTBゲイツ)もいます。そこを起点にみんなが繋がっていくことが重要です」(石田)
横浜Eは過去2季でトップ4に入っている強豪。リーグ初対戦となった今季第3節は12-40で敗れた。何度も簡単にチャンスをくれる相手ではないからこそ、一度の突破を得点に変えるサポート、獲りきる力が大切になる。
「突破した選手にしっかりサポートについて一発で取りきれるかが、勝敗の鍵かなと思います」(石田)
好天予報の秩父宮ラグビー場で、サポートに走り、チャンスを掴む。
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