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2025.03.21
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【試合の見どころ】「なにけん」かく語りき(2024-25シーズン第12節 三重ホンダヒート戦)

「なにけん」かく語りき
2024-25シーズン第12節 三重ホンダヒート戦)

NTTジャパンラグビーリーグワン2024-25シーズン
◇浦安DR×三重H2025322日@三重・三重交通G スポーツの杜 鈴鹿)

愛称は「なにけん」。

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23歳のCTB何松健太郎(なにまつ・けんたろう)は、大阪の名門・東海大大阪仰星から東海大学へ進み、2023-24シーズンの開幕戦でリーグデビューを果たした新星バックスだ。
今季は第3節の横浜キヤノンイーグルス戦で2キャップ目を獲得し、ディビジョン1の舞台を初体験。背番号12として運動豊富に走り回り、鋭いタックルなどで献身した。

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現在はピッチへの復帰をめざす途上にある。本格的な練習はこれからというが、ピッチサイドにいる現状をポジティブに捉え、未着手だった部分を鍛えているという。

「今までしっかり鍛えてこられなかったインナー(内側、中身)を鍛えています。『新しい装備をつける』というより『装備のレベルを上げている』という感じです。臀部(でんぶ)などを鍛えていて、復帰した時に走りの安定感などを実感できたらいいなと思っています。そこは楽しみですね」(CTB何松)

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何松は身体能力のみならず、ラグビーというゲームに対する理解度も高い。秩父宮の観客席から見守った先週(第11節)のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦の感想を訊ねられた23歳は、自身の分析をおりまぜながら、一昨季の王者との一戦を熱く語った。

「スピアーズ相手に前半をゼロ(完封)で折り返したことは良かったです。ただ相手にはインパクトメンバーもいて、リコーブラックラムズ東京戦のこともあるので(前半2215で折り返したが後半029で逆転負けした第8節)、安心してはいませんでした。ラグビーという競技自体、交互に流れがくるものではありますが、今シーズンは前後半どっちかが良い、という試合がいくつかある印象です」

「先週の試合(スピアーズ戦)に関しては、50分以降、特にディフェンスでプレッシャーを受けていたと思います。相手のインパクトプレイヤーに対して受けてしまい、アクションを起こしたディフェンスではなく、リアクションのディフェンスになっていたように思います。後半の1本目の(トライの)取られ方はまさにそうでした」

「自分たち(浦安D-Rocks)は前半にインパクトの強いメンバーが出ていた印象で、相手の場合は後半の方がインパクトが強く、そこでこちらの安定した流れを上手いこと壊され、逆にノっていきました」

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土曜日の対戦相手となる三重ホンダヒート(三重H)は、第7節でチーム初のディビジョン1D1)初勝利を挙げた相手だ。
だが、何松は「手強い」と見ている。

「三重ホンダヒートはホストゲームで強いですよね。開幕節でリコーブラックラムズ東京に勝って(23-21)、第8節は三菱重工相模原ダイナボアーズ(38-37)、その翌週は横浜キヤノンイーグルスに勝っています(2017)。本拠地で戦う三重ホンダヒートは手強いです」

「こちらとしては、バックスのアタックに関して言えば、バックスリー(ウイング、フルバック)の選手がどれだけ外側からコミュニケーションをできるかが鍵の一つだと思います。キックに関しても、内側(スタンドオフなど)の選手からではなく、外側の選手の声がけから、自分たちの判断で蹴れる(攻撃的な)キックをすることが効果的だと思います」

「今週は卓平さん(安田)がウイングです。フルバックとしてもプレーできて、周囲を活かせるのが卓平さんです。周りを活かせる選手が外側(ウイング)に行くと、内側への声がけも速くなってきます。卓平さんはじめ、壮馬(WTB松本)、クリス(FBコスグレイヴ)というバックスリーの仕事量は注目してほしいです」

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三重・鈴鹿で対峙する相手の要注意プレイヤーも同様であると、何松は話した。

「我々も向こうも、注目はバックスリーじゃないでしょうか。相手ウイングのテビタ・リー選手は要注意です。彼がディフェンスで激しいプレッシャーをかけてきますし、スピードもあります。彼を自由にさせないことは大事かなと。あとはオーストラリア代表としての経験も多いフルバックのトム・バンクス選手。彼は本当に速いです」

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三重H戦の先発ではWTB安田に加え、LOトム・パーソンズもスターターへ繰り上がった。そして開幕節以来の出場となる2019W杯日本代表のジェームス・ムーア、第8節以来の登場となる田村煕の2人がリザーブに名を連ねた。

バックスリーの仕事量が鍵のひとつ――。理論派「なにけん」は、視線の先に今季2勝目も見据えているに違いない。

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三重H戦の出場予定メンバーはコチラ!

https://urayasu-d-rocks.com/news/game/index_1602.html

 

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