NEWSニュース
【試合の見どころ】これまでと違う世界で(2024-25シーズン第11節 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦)
これまでと違う世界で
(2024-25シーズン第11節 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦)
◇NTTジャパンラグビーリーグワン2024-25シーズン
◇浦安DR×S東京ベイ(2025年3月14日@東京・秩父宮ラグビー場)
大学卒業前に公式戦に出場できる「アーリーエントリー」制度は、2022-23シーズンから導入された。その記念すべき第1号は浦安D-Rocks(浦安DR)にいる。
小西泰聖(こにし・たいせい)。
桐蔭学園(神奈川)では主将として花園準優勝。早稲田大学では2年のシーズン後に病気が発覚し、長期の離脱をへて4年生の夏に復帰すると、在学中の2月にアーリーエントリーでリーグデビュー(ディビジョン2第5節釜石SW戦)を果たした。
学生時代はスクラムハーフがメインだったが、実質2年目となる今季はフルバックにも挑戦中。2月の現代グロービス戦(トレーニングマッチ)では前半だけでハットトリックを達成。持ち味の一つである俊足を存分に示してみせた。
今週は金曜ナイターでクボタスピアーズ船橋・東京ベイと対戦。その翌日(土曜日)、チームは東京サントリーサンゴリアスとのトレーニングマッチを予定しており、小西はスタメンとして出場する。
「(トレーニングマッチの)サンゴリアス戦はフルバックで出場します。フルバックは"おもろい"ですよ」
スペースのあるフルバックでは小西のスピードが最大限に活かされる。さらに小西はキックやランに専念するだけでなく、チャンスと見るや専門スキルであるパスを駆使し、スペース攻略に貢献することもある。
「意識的に内側に寄っていって10番のポジションもやることもあります。いろいろ穴埋めしながらプレーしている感じですね。スクラムハーフ、ウイング、フルバックはカバーできると思っていて、これはこれで楽しいです」
ユーティリティ性という武器を手にした小西の今季初出場が待ち遠しい。今は『Rock Stars』(ノンメンバーの愛称)の一員として対戦チームを分析・コピーするなどして全体に貢献している。
そんな小西は試合出場組や指導陣から「勝利したい」という熱を感じるという。だからこそ、もどかしさもある。
19時キックオフの金曜ナイターで対戦するS東京ベイは、昨年11月のプレシーズンマッチでは40-17で勝利している。ただ4カ月前と状況は変化しており、小西は過去の話という認識を示した上で、2季前のリーグワン王者への印象をこう話した。
「スピアーズを見ていると試合巧者ならぬ"シーズン巧者"という感じがします。シーズンを通して何をどう積み重ねるのか、負けてはいけない試合はどれなのか、そういった事を理解している印象です」
「もちろん僕らはディビジョン1(D1)という『これまでと違う世界』が初めてなので、そこは難しくて、思い切りやるしかありません。試合に出ているメンバーもコーチ陣も、全員が『何とかして勝ちたい』という思いを持っていると思います。それはみんな、同じ思いです」
浦安DRにとっては「これまでと違う世界」だが、今週末の相手にとってはこれまでと同じ世界。S東京ベイは最高峰D1で3位につけており、その大きな武器は強力フォワード。小西は"ある展開"を警戒している。
「(S東京ベイにトライを獲られる展開で)イメージできるのは、フェーズの中でペナルティをして(相手の強みの)モールでトライを取られてしまうというパターンです。ですからフェーズ中のディフェンスでどれだけペナルティをせずにガマンができるかは大事だと思います。こちらとして取るべき時に(得点を)取っていきたいですね」
小西の注目選手は、フォワードは前所属チームとの対決となるLOヘルウヴェ、バックスは今月新加入が発表されたFBクリス・コスグレイヴだ。
金曜日こそ、ナイター照明の足元でチーム待望の歓喜を味わいたい。そして翌土曜日には東京SGとの腕試しもある。今週末の2試合で、チームとして力強い一歩を刻みつけたい。
----------------------------------------------------------------------------------------------
S東京ベイ戦の出場予定メンバーはコチラ!
https://urayasu-d-rocks.com/news/game/index_1591.html
(トレーニングマッチ)東京SG戦の出場予定メンバーはコチラから!
https://urayasu-d-rocks.com/news/game/index_1592.html