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【試合の見どころ】エグい男(2024-25シーズン第7節 三重ホンダヒート戦)
エグい男
(2024-25シーズン第7節 三重ホンダヒート戦)
◇NTTジャパンラグビーリーグワン2024-25シーズン
◇浦安DR×三重H(2025年2月8日@東京・秩父宮ラグビー場)
開幕戦から6試合連続出場(先発1、リザーブ5)。明治大学出身のルーキー松下潤一郎(まつした・じゅんいちろう)は、総合力の高いトータル・フッカーだ。
周囲から「じゅんちゃん」と呼ばれる23歳には、こだわりの領域がある。学生時代から安定感抜群だったラインアウトのスローイングだ。
「自分としてはバランスの取れたプレイヤーなのかなという認識はありますが、ラインアウトのスローイングはずっと強みにしてきたところで、そこは負けたくないと勝手に思っています」
福岡の強豪・筑紫高校から明治大へ進み、大学4年時は創部100周年の節目に大学選手権ファイナルに先発。共に闘ったCTB廣瀬雄也主将、PR為房慶次朗(共にS東京ベイ)やSO伊藤耕太郎(BR東京)ら同期は、松下と同様、リーグワンで1年目から活躍中だ。
前節の埼玉パナソニックワイルドナイツ戦では、記念すべき初スタメンを飾った。柔らかい雰囲気をまとう九州男児は、相手がリーグ初代王者ということもあって緊張していたと、反省まじりに振り返った。
「相手がワイルドナイツということもあって勝手にプレッシャーを受けてしまって、パフォーマンスを出せませんでした。チームとしても最初は受け身になってしまい、相手のアタックに呑まれ、前に出られなかった印象です」
試合後には同じフッカーの金正奎からレビューをもらった。
「前半のセットプレーは基本的に悪くなかったと思いますが、(前半16分)ゴール前のオーバーボールをキャッチされてトライを獲られてしまいました。あの場面で考えられる最悪のシチュエーションになってしまい、正奎さんからは最悪の展開を考えることについてアドバイスをもらいました。そこは考えていなかったので、勉強になりました」
チームは一枚岩となって試合に向かい、振り返り、また次なる闘いへと向かう。松下も今週は、今季初めてRock Stars(ノンメンバーの愛称)となり、出場メンバーを支える。
土曜日に秩父宮ラグビー場で対面する相手は、2勝4敗(10位)の三重ホンダヒートだ。
フッカーとして注目せざるを得ないのは、やはりスクラムだ。しかも今季から三重Hのスクラム強化を担っているのは、昨季まで浦安D-Rocksの強力スクラムを築いてきた斉藤展士コーチだ。
「相手のスクラムコーチはノブジさん(三重H・斉藤コーチ)なので、スクラムバトルは注目だと思います。僕らとしては、負けたくないし、向こうも絶対に負けたくないはずです」
ただ仲間の注目選手について問われると、松下は今季初出場・初スタメンの大学先輩の名を挙げた。
「哲大(てった)さんは早くプレーを観たいですね。哲大さんは、エグいです」
プレイヤーが使う「エグい」は最高の褒め言葉だろう。178センチ94キロの体格ながら激しいタックルを繰り返す。見ている側が心配なるほどのスピード、低さ、熱量で身体を張る26歳が、三重H戦のキーマンの一人になるのではと後輩は考えている。
「三重ホンダヒートの強みはフィジカル。まずはフィジカルバトルで負けないことが大切だと思います。ディフェンスでは一人が"受け"始めるとみんなが受けになりがちですが、今回は(先発フランカーの)哲大さんがいます。哲大さんがチームを勢いづかせるタックルをしてくれると思います」
前節では前半のエナジー不足が課題になった。今週末はディフェンスの先鋒隊、背番号7の繁松がチームの熱源になる。
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