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2025.01.31
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【試合の見どころ】頂点へのチャレンジ(2024-25シーズン第6節 埼玉パナソニックワイルドナイツ戦)

頂点へのチャレンジ
2024-25シーズン第6節 埼玉パナソニックワイルドナイツ戦)

NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25シーズン
◇浦安DR×埼玉WK202521日@埼玉・熊谷スポーツ文化公園ラグビー場)

武内慎(たけうち・しん)は、ポジティブなエネルギーを発しながら、常に走っている。
191センチ110キロの日本人離れした体格ながら運動量豊富。肉弾戦はもちろんボールを持っていない状況においても、歯を食いしばってアクセルを踏み、最前線へ向かう。

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小学2年から大阪・阿倍野ラグビースクールで楕円球を追い、高校は島根の強豪・石見智翠館へ。一般受験が必要な普通科で「評点平均4.5」の文武両道を貫き、U17日本代表や高校代表にも選出。明治大学では一学年上のSH飯沼蓮主将らと大学準優勝も経験した。

浦安D-Rocks(浦安DR)ではルーキーイヤーの昨季、11試合に先発するなど飛躍。今季は第5節までに2試合に出場。
開幕戦でリザーブ出場すると、第4節の東芝ブレイブルーパス東京戦では先発フランカーとしてフルタイム出場。開始7分のキックチェイスなど活力を与えるプレーを続け、昨季王者との接戦(1422)に貢献した。

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「ブレイブルーパスとの試合は80分間出場して、G(グレイグ・レイドローHC)からレビューをもらいました。良かった部分はチームに対してのエナジーや、フォワードで上位だった走行距離で、そこは評価してもらいました」

課題はチームのシステムに80分間コミットする部分だったという。一般的に「15分周期で限界は90分」といわれる大人の集中力。その集中力を、激しい肉弾戦をくりかえしつつ持続させ、チームのシステムにコミットし続けたい。

「きつくなった時間帯にしっかりしたメンタルを発揮できていませんでした。アドバイスをもらったG(レイドローHC)やアイザック(アシスタントコーチ)も現役時代にそういう試合があったそうで、2人とも、そういう場面で気持ちをリセットするルーティンがあったと教えてもらいました」

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元スコットランド代表と元ニュージーランド代表、2人のコーチからアドバイスをもらい、24歳の武内は新しい取り組みを始めた。

「気持ちをオンにしたまま落ち着いて周りを見られるような『リセット・ルーティン』を試しています」

武内いわく、そのルーティンは身体をたたく仕草を採り入れたものだという。今週末はメンバー外となる武内だが、出場時には武内のリセット・ルーティンに注目したい。

「もう自分たちはディビジョン1D1)にいます。リセット・ルーティンなど使えるものは何でも使って、ガムシャラに前に行かないと初勝利も掴めないと思っています」

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チームは初めてのD1で苦戦を強いられている。熊本や福島、神戸など日本各地に遠征しながらの5連敗を喫したが、チームはエナジーを保っていたという。

「自分は開幕からの5試合はバックアップとメンバーを行き来するような感じでしたが、チームはその週のゲームに向かっていくメンタルを作ることが出来ていました。毎週良い準備ができたと思います」

そのD1では、今季初めて一週間のバイウィーク(試合のない週)を挟んだ。それぞれが束の間のオフも楽しみ、新たな闘いへ向けてリフレッシュした。

「みんないったん離れてリフレッシュできたと思います。自分の国に一時帰国した選手もいますし、家族で旅行した選手もいます。それぞれリフレッシュして再集合できた感触は持っています」

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再集合したチームは、第10節(31日)までの5連戦へ向けて始動した。武内は第5節終了後にコンディション調整に入ったこともあって今週末はRock Stars(ノンメンバーの愛称)だが、週末の対戦相手についての分析は持っている。
相手チームは、唯一の開幕5連勝である埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉WK)。順位はトップ。つまり現時点でのリーグの"頂点"だ。

「ワイルドナイツは、スクラムからディフェンス、アタックまでバランスが良く、隙がないチームです。とても良いチームであるということは全体では共有されていました」

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浦安DRのアタックはスペースへアタックするスタイルだ。対する埼玉WKは鉄壁のディフェンスで知られ、メディアはその守備力を「リーグ最強の盾」と評する。

「スキがないように見えるチームですが、細かいところが崩れていけば、どんなチームでも最終的に大きく崩れる場面は出てきます。そこで決めきることが大事になってくると思っています」

首位チームであっても、ターゲットとなるスペースはある。それが首脳陣の結論だった。

「細かい部分は控えますが、『一人ひとりがオプションになってボールを運ぶことができればプレッシャーをかけられる』という話がありました。そこをターゲットにするアタックを今週は作り上げています」

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アタックのキープレイヤーは、武内の大学先輩にあたる2人だ。

「やはり9番(SH飯沼主将)と10番(SO田村熙)が鍵になってくると思います。あとはセンターのサム(ケレビ)が今週から復帰するので注目です」

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鉄壁を誇る首位チームに浦安DRのアタックが通用するのか。いざ勝負だ。

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出場予定メンバーはコチラ!
https://urayasu-d-rocks.com/news/game/index_1536.html

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