ディシプリン（2024-25シーズン第3節横浜キヤノンイーグルス戦）

◇NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 第3節
◇浦安D-Rocks × 横浜キヤノンイーグルス（2025年1月4日＠福島・Ｊヴィレッジスタジアム）

浦安D-Rocks（浦安DR）には将来を嘱望される若手が大勢いる。

山梨・日川高出身で、飯沼蓮主将の後輩にあたる小嶋大士（こじま・だいし）もその一人だ。
高校時代に17歳以下代表を経験し、山梨学院大学卒業後に入団。

今季プレシーズンマッチでは、仕事量と激しさで1本目の先発出場を掴んだ。23歳のバックロー（フランカー、ナンバーエイト）はリーグデビューを虎視眈々と狙っている。
そんな小嶋はピッチ外から見つめた第2節静岡ブルーレヴズ戦（19－62）について、冷静にこう振り返った。

「まずペナルティが多かったです。ボールポゼッションが少なく、アタックする時間が限られていました。ボールを持って攻めてもノックオンやペナルティで相手に渡してしまう場面が多かったので、まずは、アタックを継続することが重要だと思います」（小嶋）

では、どうディシプリン（規律）の意識を高め、ペナルティの数を減らしていくのか。チームが重視するポイントのひとつは日常生活だ。

「たとえばプロテインの保管場所を整理するなど、日常の細かいところから気を付けようという話がありました」

私生活が乱れていても、ピッチ内で結果を出せばそれでいい――今このような考えを表明するラグビー指導者は皆無だ。規律正しい生活が、規律正しいチームを創り上げる。ラグビーチームはその観点に何度も立ち返る必要があるのだろう。

ディビジョン1（D1）初勝利を狙う第3節横浜キヤノンイーグルス戦。

今週末の先発メンバーは7人の入替があり、FWが3名（PRセコナイア・ポレ、LOトム・パーソンズ、今季初出場のFLゼファニア・トゥイノナ）。
そしてバックスはSH橋本法史、SOオテレ・ブラック、今季初出場のCTB何松健太郎、デビューとなるWTB松本純弥の4名だ。リザーブからは中島進護、トゥクフカ トネがリザーブから今季初出場に燃えている。

開幕節で負傷交替になった田村熙はチーム練習には参加。横浜キヤノンイーグルス所属で、今週先発する兄・優との兄弟対決は持ち越しとなった。

「イーグルスさんはディフェンスで前に出てくるチーム。また、体力もありますし、フィジカルを全面に押し出してくる特長もあります」（小嶋）

小嶋が警戒している相手プレイヤーは、ヴィーセの代表同僚、南アフリカ代表のCTBジェシー・クリエルだ。

「バックス全員が力強いプレーをみせるチームで、予想外の場面からラインブレイクするウイングの竹澤選手もいますが、僕はクリエル選手に注目しています。ディフェンスがとても上手く、鋭く詰めてきます。ここにハマってしまうと苦しい展開になると思います」

では浦安DRの注目プレイヤーは。
小嶋は入団当初から共に時間を重ねてきた同期に注目している。

「同期のケレブ（・カヴバティ）となにけん（何松）ですね。特になにけんは、以前の出場は11番で、今回は初めて12番（センター）での出場だと思います。めちゃくちゃ期待しています」（小嶋）

4年目のNTTジャパンラグビーリーグワンは今季、何十年ぶりという番狂わせが連発。D1は混戦模様となっている。
昇格後の初勝利へ。小嶋はピッチ外から声援を送る。

「ボールを無理に持ち続けることなく、詰めのディフェンスに対応することが重要です。そして、やはりペナルティをしないことが重要だと思います」

相手の鋭いディフェンスにどう対応するか。そしてペナルティの数を前節（15回）から減らせるか。

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