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【試合の見どころ】真っ向から(2024-25シーズン 第2節 静岡ブルーレヴズ戦)
真っ向から
◇NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25 第2節
◇浦安D-Rocks×静岡ブルーレヴズ(2024年12月28日@熊本・えがお健康スタジアム)
一般的に、アスリートは極端な他責思考(他人や環境に責任を転嫁する考え方)に陥ることが少ない。
試合に敗れたとき、自分自身に改善の余地があるかを振り返り、その経験を成長につなげていく。そうした姿勢を積み重ねてきた人びとだからだ。
たやすくベクトルを外に向けない。そんな思考習慣があるからなのか、リーグ開幕節を観客席から見つめたロック小島佑太も、アクシデントを敗因のひとつに挙げることをためらっている様子だった。
「開幕戦は、ピッチ内でリーダーとなるポジションの選手が、2人(オテレ・ブラック、田村熙)とも怪我をしました。リザーブのスタンドオフも両方出場できなくなるのは珍しいことで――、それが前半リードして後半はエリアを獲っていくぞ、という時に起きてしまいました。アンラッキーではあったかなと思いますね」
だが過去は過去だ。次戦はショートウィーク(中5日)であり猶予はない。
1敗の浦安D-Rocks(浦安DR)が迎える第2節は、ディビジョン1(D1)で初のホストゲーム。12月28日(土)の舞台は熊本・えがお健康スタジアムだ。
相手は開幕戦を逆転勝利で飾った静岡ブルーレヴズ(静岡BR)。D1で開幕以来3季は中位にいるが、ヤマハ発動機ジュビロ時代から強豪として名を馳せ、特にある領域では「最強」の声もある。
「静岡ブルーレヴズは以前のチーム(ヤマハ発動機ジュビロ)から、ずっと『スクラムが一番強いチーム』というイメージがあります」(小島)
だが、浦安DRのスクラムも大岩のように硬く、重く、強くなりつつある。そこは開幕戦でも手応えを掴んだ部分だ。
「開幕戦のスクラムは良かったです。次のブルーレヴズさんはバックスにも脅威がある良いチームですが、(第2節は)フォワードで仕留めにくると予想します」
「ただ、そこは相手が誰であろうが(フォワード戦から)目を背けることはできないと思っています。相手の武器だろうが何だろうが、真っ向から、というイメージで僕はいます」(小島)
真っ向から。
常に闘志満点で、いるだけで士気を高めるスペシャルなムードメイカー、小島佑太らしい表現だった。
スクラムの最前列で、まさに"真っ向から"相手と向き合うのは開幕節から変わらぬ3人。PR鍋島秀源、HO藤村琉士、現役日本代表PR竹内柊平。平均年齢は25.3歳だ。
京都・洛北高、立命館大学を経て27歳となった小島自身、スクラムを第2列から押してきた歴戦の猛者だ。そんな小島がみる静岡BR戦のキーマンは背番号2だ。
「大事なのはフッカー(HO)。琉士(先発HO藤村)とじゅんちゃん(リザーブHO松下潤一郎)。特に前半の琉士は大事だと思います。相手の好きなようにさせず、レフェリーとも話しながら、相手の強みを取り上げることができるか。最初から相手を心地よくさせないことが大事。そういう意味では、最初の一本(ファーストスクラム)で決まる可能性もあります」
見所は尽きない。小島は背番号8同士にも注目している。
「あとは初先発するヤスパー(・ヴィーセ)と、クワッガ・スミスの『南アフリカ代表ナンバーエイト対決』ですね。2人のタイプは真逆というほどでもなくて、2人ともジャッカルをしますし、ハードキャリアーです。ただキャリーの種類がヤスパーは"ぶちかまし"で、クワッガ・スミスは"レッグドライブ"。この2人の対決は面白いと思います!」
キックオフの13時5分から一瞬たりとも見逃せない。火の国・熊本で、2024年のラストマッチをD1勝利で飾ることができるか。
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