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2026-27シーズン プレシーズンマッチ 第3戦5トライを奪うも勝利には届かず。攻撃の成長と守備の課題が見えた第3戦
10月23日(金)、浦安D-Rocks(以下、浦安DR)はホームグラウンドである浦安Dパークにトヨタヴェルブリッツ(以下、トヨタV)を迎え、プレシーズンマッチ第3戦に臨んだ。
平日の昼間にもかかわらず、会場には約800人のファンが集まった。前節までの暑さも落ち着き、プレーする選手にとってはまだ少し暑さが残るものの、観戦するファンには心地よい天候の中での試合となった。
前節の日野レッドドルフィンズ戦では48-10で勝利を収めた浦安DR。しかし、ディビジョン3に所属する相手に2トライを許すなど、ディフェンス面には課題を残した。

今回の相手は、高い攻撃力を持つトヨタV。個々の突破力に優れた選手がそろう相手に、浦安DRがどこまで守れるのか。
これまでの試合で課題となっていたタックルの精度や選手間の連携を確かめるには、格好の相手となった。
プレシーズンマッチも3試合目。これまでの課題をどれだけ修正できたのかが問われる一戦が始まった。
前半|立ち上がりに苦しむも、最後に意地を見せる

浦安DRのキックオフで試合が始まると、序盤からトヨタVの強力なアタックに押し込まれる展開となった。
個々の突破力に対してタックルを外される場面が続き、一気に自陣ゴール前まで攻め込まれると、開始わずか3分でトライを許してしまう。
さらに9分にもトライを奪われ、スコアは0-14。試合の立ち上がりから相手に主導権を渡してしまった。

苦しい時間が続く中、浦安DRも反撃に出る。
前半12分、敵陣ゴール前5メートルでラインアウトを獲得すると、モールを起点に攻撃を展開。山中亮平選手から安田卓平選手へとボールをつなぎ、大きく外へ展開する。
安田選手が作ったラックからトヨタVのディフェンスが整う前に素早くボールを持ち出した飯沼蓮選手が、そのままトライゾーンへ飛び込んだ。
待望のトライに会場からも大きな声援が上がり、5-14とする。

その後は互いに譲らない展開が続いたが、前半35分、トヨタVに再びトライを許し、5-21とリードを広げられてしまう。
このまま大きく引き離されるかと思われた前半最後のワンプレー。浦安DRが意地を見せた。

敵陣ゴール前で獲得した中央付近のスクラムで、フォワードが力強い押し込みを見せてペナルティを獲得。
ここで小嶋大士選手が相手ディフェンスの整っていない隙を見逃さず、素早いタップキックからリスタートする。そのままディフェンスラインをかいくぐり、トライを決めた。コンバージョンも成功し、12-21。後半につながるトライを奪い、前半を終えた。

前半は、ディフェンス面の課題が目立つ40分間となった。
特にトヨタVの強力なボールキャリアに対し、1対1のタックルで止め切れない場面が多く見られた。個々のタックル精度を高めることはもちろんだが、それだけでは限界がある。
一人が抜かれた際に周囲がどうカバーするのか、相手の攻撃に対してチーム全体でどう守るのか。組織としてのディフェンスをさらに高めていく必要があるだろう。一方で、前半終了間際に見せたフォワードのスクラムや、小嶋選手の素早い判断から奪ったトライは、浦安DRの強みを感じさせるプレーだった。

点差は9点。後半の立ち上がりでどれだけ踏ん張れるかが重要となった。
後半|攻撃で意地を見せるも、失点を止められず

後半も立ち上がりからトヨタVに攻め込まれる展開となった。
開始わずか3分、再びトライを許し、12-28。前半終了間際に奪ったトライで縮めた点差を、あっという間に広げられてしまった。
前半、後半ともに開始3分での失点。試合の入り方については、引き続き修正が必要だ。
その後は互いに陣地を行き来する展開が続き、しばらくスコアが動かない時間帯となった。

試合が動いたのは後半15分。
敵陣22メートル付近でのラインアウトからバックスへと展開し、フェーズを重ねながら徐々にゴールラインへと迫る。中央でラックをつくると、フィン・プラス選手からブロディ・マカスケル選手へとパス。
ブロディ選手が相手の意表を突く後方へのパスを通すと、受け取った何松健太郎選手がディフェンスの背後を取り、サポートについていたルテル・ラウララ選手へとつなぐ。

ルテル選手がそのまま走り切り、トライを決めた。17-28。
ここでは個々の突破力だけでなく、パスワークで相手ディフェンスを崩す攻撃を見ることができた。
しかし、後半21分に再びトヨタVにトライを許し、17-33。
それでも浦安DRは攻撃の手を緩めない。後半25分、敵陣22メートル内でのラインアウトからバックスへ展開すると、外側から鋭い角度で走り込んできたブロディ・マカスケル選手に小西泰聖選手がパスを合わせる。

勢いよくボールを受け取ったブロディ選手は、相手ディフェンダーを弾き飛ばしながら突破。そのままトライを決め、コンバージョンも成功して24-33とした。

しかし、喜びも束の間だった。
得点直後のリスタートでボールをこぼしてしまい、トヨタVにそのボールを奪われると、そのままトライを許してしまう。スコアは24-40。

せっかく奪った得点を直後のミスから失点につなげてしまう。第1戦でも見られた、リスタートから流れを相手に渡してしまう課題が再び表れた。
それでも、浦安DRは最後まで攻撃を続けた。後半36分、敵陣10メートル付近でのラインアウトからバックスへ展開。白栄拓也選手が長いパスを何松健太郎選手へ通すと、さらに内側へ走り込んできた金侑悟選手へボールが渡る。
金選手が相手ディフェンスを振り切って突破すると、小西泰聖選手へパス。最後は再び金選手がボールを受け取り、トライを決めた。コンバージョンも決まり、31-40。

その後はスコアが動かず、31-40でフルタイムを迎えた。
浦安DRは5トライを奪い、トヨタVの6トライに迫る攻撃を見せたものの、勝利には届かなかった。
総括|攻撃の成長を、勝利につなげるために

プレシーズンマッチ第3戦は、31-40での敗戦となった。
5トライを奪い、攻撃面では昨シーズンからの成長を感じさせる内容だった。特に、個々のフィジカルの強さに加え、パスワークで相手ディフェンスを崩す場面が見られたことは収穫だ。ボールの継続率がさらに高まれば、より強力なアタックを見せてくれるだろう。

一方で、今回の試合で最も確かめたかったディフェンスについては、納得のいく結果とはならなかった。
1対1のタックル精度だけでなく、選手間の連携や組織としての守り方にも課題が残る。また、得点直後のリスタートからの失点など、自ら相手に流れを渡してしまう場面も改善が必要だ。

プレシーズンマッチはまだ3試合目。さまざまな選手を試しながら、長いシーズンを戦い抜くためのチームづくりを進めている段階でもある。しかし、公式戦開幕までの時間は限られている。

3試合を終え、浦安DRの攻撃には確かな変化が見え始めている。一方で、その攻撃力を勝利につなげるためには、ディフェンスの立て直しが欠かせない。
公式戦開幕に向けて、今回の敗戦から何を修正できるのか。次戦では、特に守備面での変化に注目したい。

文 = 小泉将 写真=小野大介

