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2025-26シーズン 第18節「強風の最終節を勝ち切る ― リーグ最終節で相模原DBを下す」
リーグ戦最終節の舞台は、相模原ギオンスタジアム。心地よい気温ではあるものの、前節と同じくこの日も強い風が吹き、キックや陣地の取り合いが試合の流れを大きく左右しそうなコンディションとなった。

浦安D-Rocks(以下、浦安DR)がビジターで対戦する相手は、三菱重工相模原ダイナボアーズ(以下、相模原DB)。
開幕戦では勝利を収めている相手だが、現在の順位では相模原DBが浦安DRをひとつ上回る。この試合の結果次第では順位が入れ替わり、入替戦の相手にも影響が出る可能性があるだけに、単なるリーグ最終戦では済まされない一戦となった。
スタンドには多くの相模原DBファンが集まり、会場はビジターの空気に包まれていた。入替戦を前に、どんな形でリーグ戦を終えるのか。強い風と大きなプレッシャーの中、浦安DRは勝利を目指し試合を迎えた。

試合は相模原DBのキックオフでスタート。序盤から風上に立った浦安DRは、キックを有効に使いながら敵陣へ攻め込んでいく。

開始2分、獲得したペナルティからゴールを狙うと、田村煕選手が冷静にキックを沈め、3-0と先制に成功した。

その後も浦安DRは集中力の高いディフェンスを続ける。15分、敵陣22m内で獲得したスクラムから左へ大きく展開すると、ラックから見事なパスワークでボールをつなぐ。
ボールはヘルウヴェ選手から田村煕選手、サム・ケレビ選手へと渡り、サム・ケレビ選手が2人のタックルを受けながら難しいパスを山中亮平選手へ通すと、山中亮平選手がそのままトライゾーンまで走り切り、スコアは10-0。浦安DRが点差を広げた。

しかし22分、相模原DBにトライを返され、スコアは10-5。簡単には試合を握らせてくれない。
それでも浦安DRは、集中力の高いプレーを続ける。相手を敵陣に押し込み、22m内でラインアウトを獲得すると、安定したラインアウトからすぐにボールを展開。タマティ・イオアネ選手が相手を引き付けて田村煕選手へ渡すと、安田卓平選手へ繋ぎ、フリーとなったイズラエル・フォラウ選手がトライを決めた。17-5。



その後、相模原DBにペナルティゴールを決められ17-8となるが、トライは許さず、このままハーフタイムを迎えた。風上の優位をしっかりと生かし、試合を進めた浦安DR。後半はこの点差を守りながら、どれだけアタックを継続できるかが勝利への鍵となった。
後半開始すると、早々にギアを上げてきた相模原DBのアタックに対し、浦安DRは受けに回ってしまう。トライを許し、スコアは17-15。試合はほぼ振り出しに戻された。

苦しい展開になりかけたが、浦安DRはすぐさま反撃する。9分、敵陣10mのスクラムから松本壮馬選手が鋭い走りでディフェンスの裏に出る。サポートに走っていた山中亮平選手がボールを受け取りラックを作ると、田村煕選手が素早くボールを受け取り、そのまま相手を置き去りにしてトライゾーンへ飛び込んだ。22-15。再び点差を広げる。



しかし13分、相模原DBの反撃を受け、スコアは22-22。試合は再び振り出しに戻される。
29分、飯沼蓮選手が高くボールを上げると、安田卓平選手がしっかりと再獲得。
左サイドから大きく右サイドへ展開し、そこからフェーズを重ねて相模原DBのディフェンスを内側に寄せることに成功する。中央付近で作ったラックから山中亮平選手がボールを受け取ると、松本壮馬選手、安田卓平選手へとつなぎ、最後は田村煕選手がボールを受けてディフェンスラインを突破。トライを決め、スコアは29-22となった。


残り10分、ホームでの一戦を落とせない相模原DBが総力を挙げて猛攻を仕掛けてくるが、浦安DRの粘り強いディフェンスがこれを跳ね返し続けた。

最後はボールをしっかりとキープし、試合終了のホーンを確認すると、田村煕選手がボールを外へ蹴り出してフルタイム。浦安DRが勝利をつかみ取った。

ずっと課題としていた序盤の戦い方で、風上の優位をしっかりと生かし、相手に簡単には得点を許さず、試合を有利に進められたことが今回の勝利につながった。
また、これまで出場機会の限られていた選手たちがしっかりと活躍しており、チームとしての厚みを示した一戦でもある。

強い風の中で、自分たちの戦い方を貫いた浦安DR。この勝利により、浦安DRは順位をひとつ上げた。前節の勝利をしっかりと生かし、今節も勝ち切れたことは非常に大きい。
新体制となり、さまざまな形を試しながら苦しい時間も長く続いた。それでも、最後に勝利を重ねてリーグ戦を終えられたことは、確かな前進でもある。この流れを入替戦へどうつなげるか。浦安DRは、もう一度自分たちの力を信じて次の舞台へ向かう。

文 = 小泉将 写真=小野大介

