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2025-26シーズン 第16節「止められない立ち上がり。次戦へつなぐ、後半の反撃。」

秩父宮ラグビー場で迎えた第16節はナイター開催。
昼間は暖かさが残りつつも、夜には少しだけ冷え込みが戻る──それでも、声を出して応援するにはむしろ心地よい気温となった。

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ホストゲームとなったこの日、スタンドには11,173人が訪れた。勝敗だけではなく、いまの浦安D-Rocks(以下、浦安DR)が何を積み上げ、どこまで変われているのか──その"現在の姿"を確かめるような空気が漂っていた。相手は静岡ブルーレヴズ(以下、静岡BR)。順位は8位と爆発的に調子を上げているわけではないが、攻守のバランスが崩れにくく、試合を通して大きく乱れない安定感を持つチームだ。

入替戦の現実が濃くなってきた今、浦安DRに求められるのは言い訳ではなく、残りの試合をどう戦い抜くのかという姿勢そのもの。整った舞台の上で、その覚悟が問われる一戦が始まろうとしていた。

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浦安DRのキックオフで試合がスタート。わずか開始8分でトライを奪われ、立ち上がりから暗雲が立ち込める。さらに16分にトライを許すと、そのままの流れで21分、27分にもトライを奪われる。30分までに4連続トライを許し、スコアは0-28。

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ゴール前まで運ばれると踏ん張り切れず、我慢の局面で止められない時間が続いた。前半は一度もトライを奪えないまま、非常に苦しい状況でハーフタイムを迎えた。セットプレーの安定、ディフェンスの精度──改善点は多いが、まず「得点できていない」現実が重い。後半はリスクを取ってでも攻撃し続けなければ、このまま何もできずに終わってしまう。

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後半開始早々、ゴール前のラインアウトからのアタックでトライを奪われ、0-35。ラグビーでは「4トライ差がつくと逆転が難しい」とよく言われるが、後半早々で5本目を許したことで、スタジアムには重苦しい空気が漂った。

それでも直後の再開キックオフで、タマティ・イオアネ選手が見事に相手からボールを奪い返すと、素早く中央へ展開。オテレ・ブラック選手がパスダミーを駆使してインサイドを突破し、サポートに走り込んだサム・ケレビ選手がボールを受け取ってトライ。後半5分、待望のトライでスコアは7-35となった。

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前半の委縮したアタックが嘘のように、浦安DRは相手陣で攻め立てる。

18分、松下潤一郎選手の力強いキャリーから外へ展開し、オテレ・ブラック選手、マナアキ・セルビー リキット選手、ルテル・ラウララ選手へとつなぐ。次に受け取ったサム・ケレビ選手が2人を引き付け、空いたスペースをタマティ・イオアネ選手が突破。そのままトライを決めた。10フェーズを重ね、我慢の末に奪ったトライとなった。スコアは14-35。

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さらに30分、敵陣中央付近、ゴール前の静岡BRボールのスクラム。後半から入った今季初出場の大本峻士選手を含むフロントローが気迫のスクラムでペナルティを獲得すると、相手の一瞬の緩みを見逃さずヤスパー・ヴィーセ選手がタップで素早く再開。
そのままトライゾーンへ飛び込み、21-35とした。

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このまま反撃を続けたかったが、相手も簡単には崩れてくれない。32分、35分とトライを許し、逆転は厳しい状況となる。

それでもラストプレーで意地を見せた。
ルテル・ラウララ選手が個人技で相手を抜き去り、トライラインまで15mに迫る。左エッジから大きく右へ、飯沼蓮選手が鋭いパスを通し、田村煕選手、安田卓平選手を経由してタマティ・イオアネ選手へ。受け取ったタマティ・イオアネ選手がステップで相手をかわし、そのままトライゾーンまで走り切った。キックは惜しくも外れ、スコアは26-49。試合終了のホーンが鳴り、フルタイムとなった。

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集中力のムラが非常に気になる一戦だった。戦えている時間があるだけに、「やれている」という感覚に逃げやすい。厳しい状況の中で、途中の手応えに居場所はない。リスクを取ってはまる場面はある一方で、80分の中で同じ崩れ方を繰り返している以上、足りないのは気合ではなく土台だ。セットプレー、ディフェンス、アタック──勝つための基準をもう一段、二段上げなければ、流れは変わらない。

残り2試合、勝利の形をつかめるのか。「不屈の集団」とは何か──その答えを、ピッチ上で示さなければならない。

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文 = 小泉将 写真=小野大介