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2025-26シーズン 第15節「後がない一戦、崩れた流れ ― 横浜Eに屈す」
クラサスドーム大分。気温は18度まで上がり、長袖でも少し暖かさを感じるコンディションの中、浦安D-Rocks(以下、浦安DR)はビジターゲームに臨んだ。
対戦相手は横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)。
スピードと攻撃力を武器に、一瞬で流れを持っていく力を持つチームだ。この一戦を落とせば、入替戦の現実がほぼ目前に迫る。後がない状況で迎える"勝負の80分"。
今季は一度勝利を掴んでいるものの、そこから調子を崩し、苦しい時間が続いている浦安DRにとって、ここは踏ん張りどころと言っていい。
遠征にもかかわらず、現地には浦安DRを見届けようとするファンが駆けつけた。求められているのは言葉ではなく、ピッチ上の姿勢と結果。
張り詰めた空気の中、どんな試合を見せるのか。注目が集まる中で試合が始まった。

横浜Eのキックオフで試合が開始されると、開始わずか1分、いきなり先制トライを許し0-7。

立ち上がりで主導権を渡してしまう展開は、今節も変わらず重くのしかかる。それでもそこからは、両者が簡単にスコアを動かせない時間が続いた。
互角の攻防が続き、試合が次に動いたのは27分。浦安D-Rocksが敵陣でラインアウトを得ると、モールから抜け出したブロディ・マカスケル選手がゴール前5mまで運び、フォワードが丁寧に近場を攻めフェイズを重ねていく。最後は橋本法史選手が、ラックに意識が集まった一瞬の隙を見逃さずボールを押さえた。

スコアを7-7として試合を振り出しに戻すトライとなったが、流れをつかみ切れない浦安DRは、33分に失点し7-14。
さらにこの競った局面で浦安DRがイエローカードを受け数的不利となると、横浜Eにその時間帯を逃さず突かれ、39分にも失点。7-21。
ハーフタイム直前の追加点が、痛みを伴って前半を締める形となった。

前半を通して目立ったのは、ディフェンスが揃わず個人の判断で前に出すぎる場面だ。飛び出した背後のギャップを使われ、ラインを崩される。

この流れを断ち切れない限り、後半も厳しい戦いを強いられる──そんな空気のまま後半に入った。
後半も一進一退の攻防が続く中、11分、浦安DRは敵陣でペナルティを獲得し、ペナルティゴールを選択。今季初先発の金侑悟選手が冷静に沈め、10-21。追い上げへの糸口を作った。

だが、その直後に試合がまた傾く。15分、横浜Eにじりじりと陣地を取られ、中央に意識が寄ったところで外へ大きく振られて失点。10-26。
28分、敵陣ゴール前でラインアウトを獲得すると、トリックプレーでトライライン目前へと迫る。
最後はタマティ・イオアネ選手が強烈なランで相手ディフェンスを引きつけると、空いたスペースを飯沼蓮選手が見逃さずトライゾーンに飛び込んだ。15-26。

再び反撃の兆しが見える中だったが、ディフェンスが揃わず横浜Eに32分に中央突破からトライを許し15-33。
これが決定打となり、フルタイムを迎えた。

試合を振り返ると、焦りから生まれたミスが苦しい展開を長引かせてしまった印象が残る。ディフェンスが飛び出してギャップを突かれる──この形を繰り返してしまう限り、勝利は遠い。
アタックでも、強いアタッカーがいるにもかかわらず、ボールキープが甘く、不用意なパスやキックで相手にボールを渡してしまう場面が散見された。

一方で、ボールを継続できた場面の攻撃力には確かに光がある。だからこそ、その武器を"点"ではなく"線"にしていけるか。ディフェンスを固め、継続の精度を上げられるかが、今後の完成度を大きく左右する。
シーズンが深まった今、言い訳を重ねてもファンはついてこない。勝利が遠い暗闇の中で、浦安DRが何を示すのか。負けるたびに視線はさらに厳しくなる。これを変える方法はひとつしかない──勝利で証明することだ。

文 = 小泉将 写真=小野大介

