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2025-26シーズン 第14節「迫った逆転、逃げた勝機 ― 試された規律」

4月の北海道。季節は春へ向かい、外気もこの時期としては驚くほど和らいでいた。

舞台となったのは、屋内の大和ハウス プレミストドーム。
風も雨も影響しない環境が整い、コンディションは両チームにとって公平に用意された。

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ビジターで臨む浦安D-Rocks(以下、浦安DR)の相手は、昨年王者・東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)。関東同士のカードでありながら北海道開催となったこの一戦には多くの観客が集まり、スタンドには独特の熱気と緊張感が漂っていた。

そして今回、重さを抱えていたのは浦安DRだけではない。BL東京も連敗が続き、両者ともに「ここで流れを止めたい」立場でぶつかり合う構図となった。

浦安DRにとっては、この試合を落とせば入替戦の現実がいよいよ目前に迫る。整った舞台だからこそ、言い訳はきかない。互いに連敗を背負ったまま、逃げ場のない試合が始まろうとしていた。

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試合はBL東京のキックオフでスタート。互いに緊張感のある入りで、静かに、だが激しい攻防が続く。

先にスコアを動かしたのはBL東京だった。9分、ゴール前ラインアウトからトライを許すと、さらに12分にもトライを奪われ、スコアは0-12。先制を許した直後に連続失点という形となり、浦安DRにとっては嫌な流れが立ち上がりから漂う。

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それでも18分、相手のハイボールを確保した浦安DRは反撃に出る。今節初先発となった石井魁選手がオテレ・ブラック選手のインサイドへ鋭く走り込み、一気に裏へ抜け出す。最後はサポートに走ったシェーン・ゲイツ選手がボールを受け取り、そのままトライゾーンへ。7-12と追い上げた。

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しかし29分、ラインアウトモールからトライを許し、7-19。ここからスコアは動かずハーフタイムを迎えた。

点差ほどの差は感じられず、アタックもディフェンスも形は作れている。ただ、課題としている規律の面を保ち切れない場面があり、セットプレーでも優位を取られている。ミスを抑え、プレーを継続できるかが後半の決め手になりそうだった。

後半は浦安DRのキックオフでスタート。

開始2分、ラインアウトからサム・ケレビ選手が力強いキャリーでゲインを取ると、ラックから素早く展開。オテレ・ブラック選手のパスを、ルテル・ラウララ選手が見事なスワーブで受け取り前に出る。複数のディフェンダーを振り切り、そのままトライまで走り切った。12-19。ワントライで同点に迫る。

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さらに4分、浦安DRが高く上げたハイボールにプレッシャーをかけると、BL東京のパスを松本壮馬選手が見逃さずインターセプト。約60mを独走してトライを決め、17-19。会場の空気が一気に揺れ、試合は完全に射程圏へ入った。

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だが直後、BL東京にトライを返され、スコアは17-26。

それでも浦安DRは食らいつく。21分、敵陣22mで獲得したラインアウトから、再びサム・ケレビ選手が強引にゲインを奪う。田村煕選手が走り込み相手を引き付けてつなぐと、シェーン・ゲイツ選手、ルテル・ラウララ選手を経由し、最後は松本壮馬選手がトライ。24-26。再び逆転が見える位置まで迫った。

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しかし、ここで規律が乱れる。タマティ・イオアネ選手がイエローカードを受け、数的不利の時間帯に突入。

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この局面で浦安DRは踏みとどまれず、イエローカードが解消された後も流れを取り戻せないままBL東京に得点を重ねられ、スコアは24-40。ここでフルタイムとなった。

規律の面で差が出た試合に見えた。試合を通して決定的な実力差を感じたわけではないが、ペナルティや数的不利をきっかけに、ずるずるとスコアを動かされてしまう----それが強豪との差として表れた形だろう。

一方で、先週から新たにメンバーに入った選手はチームに確かな風を吹き込んでいる。ここからの試合、チームの練度を高めながらも、試合で結果を出せる選手を積極的に起用していく必要がある。

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まだ続くシーズン。停滞することはできない。

浦安DRは、この敗戦を抱えたまま、次で取り返す。

文 = 小泉将 写真=小野大介