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2025-26シーズン 第13節「抜け出せない流れ ― 仙台で痛い敗戦」

陽の兆しが差し込み、半袖ではやや肌寒い----それでも選手たちにとっては走りやすい"試合日和"となったユアテックスタジアム仙台。
浦安D-Rocks(以下、浦安DR)がホストで迎え撃つ相手は三重ホンダヒート(以下、三重H)だ。
今節を落とせば、入替戦の現実が一気に近づく。だからこそ浦安DRには、ここで勝って流れを変える理由がある。
一方で、簡単には浮上できない泥沼の状況もまた事実。
期待は大きい。だが同時に、結果が出ない状況の中で"内容で示すこと"が求められていた。

開始早々から三重Hのアタックに陣地を取られると、6分にモールから先制トライ。続く10分にもトライを許し、0-12とまたも厳しい立ち上がりとなる。


14分、浦安DRはセンターライン付近からタップキックで再開。冷静に左右へ大きく展開し、佐々木柚樹選手がディフェンスを引き付けると、松本壮馬選手、シェーン・ゲイツ選手へとつなぐ。最後は外で待っていたイズラエル・フォラウ選手が走り切り、トライ。7-12。

29分、ペナルティのアドバンテージを生かし、オテレ・ブラック選手が逆サイドのイズラエル・フォラウ選手へパスキック。あわやトライの場面を作るが、相手の必死のディフェンスに阻まれる。
それでもペナルティからキックを選択し、オテレ・ブラック選手がきっちり沈めて10-12。徐々に点差を詰めた。

しかし前半終盤、連続してトライを許し、10-26でハーフタイムとなってしまった。
せっかく良いアタックができているところでミスが重なり、そこから一気にスコアを動かされる。
自分たちの強みである粘り強いディフェンスを出し切れない限り、後半も厳しい展開になることは明白だった。

後半開始、浦安DRはギアを上げる。ゴール前5mで得たラインアウトから相手のペナルティを誘うと、ヤスパー・ヴィーセ選手がタップキックで素早くリスタート。相手ディフェンスを意に介さずそのままトライゾーンへ飛び込み、17-26。


しかし、そのトライで空気を変えたかった浦安DRは、続く時間帯で主導権を握り返せない。小さなズレが積み重なり、自陣での時間が増えていく。17分、24分、28分と失点が続き、反撃の流れをつかめないままスコアは17-43。悔しさだけを残してフルタイムとなった。

大事な試合を落としてしまった浦安DR。
ディフェンスではファーストタックルで相手を仕留め切れず、不用意に前に出てゲインを許す。そこから連続して前進され、トライまで持ち込まれる----同じ形が繰り返された。組織としてのディフェンスを、もう一度徹底して積み上げ直さなければ、苦しい流れは止まらない。
また、重要な局面でのセットプレーのミスも目立ち、得点を積み上げる土台が揺らいでしまった。
いまだ泥沼から抜け出せない浦安DR。何かを変えなければ、このまま入替戦が濃厚となる。

やるべきことはシンプルだ。
ボールを保持し続け、接点で負けない。ミスで自分たちから流れを手放さない。目の前の1プレー、1セット、1フェーズを積み重ねるしかない。
苦しい状況だからこそ、次に何を見せるかが問われる。
浦安DRは現実を受け止めたうえで、前を向くしかない。
だが"前を向いた"だけでは何も変わらない。
次は勝つための実行が求められる。

文 = 小泉将 写真=小野大介

