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2025-26シーズン 第5節「王者・BL東京と真っ向勝負 ― 秩父宮で示した覚悟」
1月とは思えないほど穏やかな日差しが差し込み、スタンドで声を張るには申し分ないコンディションとなった秩父宮ラグビー場。
今節、浦安D-Rocks(以下、浦安DR)が対峙するのは昨年王者・東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)。
一昨年、昨年とリーグワン連覇を果たしてきた、隙のない王者だ。
調子を上げてきているとはいえ、昨シーズン最下位の浦安DRが、この相手にどこまで迫れるのか。会場には期待と値踏みが入り混じった、好奇心を帯びた視線が注がれていた。

試合は浦安DRのキックオフでスタート。
立ち上がりからBL東京に主導権を握られる展開となる。開始2分、笛が一度も吹かれないままBL東京がトライゾーンへ飛び込む場面があり、スタジアムには一瞬、緊張感が走ったが、相手のペナルティによりトライは認められず、難を逃れる。


しかし、7分に先制トライを許すと、19分にも追加点を奪われ、スコアは0-14となった。
25分、浦安DRはペナルティゴールを返すが、29分に再びトライを許し3-19。点差を広げられる苦しい展開となる。

それでも33分、敵陣22m内で獲得したラインアウトから浦安DRが意地を見せる。
ラインアウトを起点にタマティ・イオアネ選手が一気にゴール前5mまで前進。素早いアタックでディフェンスを崩し、最後は小西泰聖選手のパスに反応したタマティ・イオアネ選手が再びボールを受け取りトライゾーンへ飛び込んだ。10-19。


さらに前半終了間際には、オテレ・ブラック選手がペナルティゴールを沈め、13-19。後半へ望みをつなぐ形でハーフタイムを迎えた。
BL東京の接点での強さに圧倒されながらも、前節と同じように粘り強さを見せた浦安DR。後半も、どれだけ接点で耐え、得点を狙っていくことができるかがポイントとなった。

後半はBL東京のキックオフでスタートし、センターライン付近でのボールの奪い合いが繰り広げられる。
しかし、接点での圧力を受け、浦安DRは徐々に押され始める。
BL東京に流れを掴まれてしまい4分、15分と立て続けにトライを許し、スコアは13-31に広げられ、暗雲が立ち込める。それでも浦安DRは折れず、不屈の闘志を見せる。

20分、キックカウンターからテンポよくボールをつなぎ、大きく外へ展開。シェーン・ゲイツ選手が裏のスペースを取ると、ケレブ・カヴバティ選手、サミソニ・トゥア選手が一気に22mラインまで前進する。
最後はスティーブン・カミンズ選手が相手の裏を突くパスでオテレ・ブラック選手へと繋ぎ、ディフェンスの空いたスペースを見逃さずに走り込んだ山中亮平選手がトライゾーンへ飛び込んだ。10フェイズに及ぶアタックで会場を沸かせ、20-31とした。


さらに21分、飯沼蓮選手が蹴り上げたハイボールをケレブ・カヴバティ選手が再獲得。ディフェンスがボールに寄った隙を突き、素早く外へ展開、シェーン・ゲイツ選手、タナ・トゥハカライナ選手とつないで大きく前進し、最後は飯沼蓮選手がボールを受け取りトライ。27-31。あと一歩で逆転というところまで迫る。

しかし33分、BL東京が王者の意地を見せ追加得点。スコアは27-38と再び突き放される。このスコアのまま試合は動かず、フルタイムを迎えた。

浦安DRは惜しくもポイントにも届かず(7点差以内にすると1ポイントが加算される)敗戦となった。あと一歩まで迫った浦安DRだったが、最終的に地力の差を示したのはBL東京だった。
浦安DRは前節からスタートメンバーを6名変更して臨んだ一戦となったが、起用された選手たちはそれぞれが与えられた役割に向き合い、明確な答えを示した。
ラウンツリーHCのもと、全員でシーズンを戦い抜くというチームの姿勢が、試合を通して表れた内容だった。
2連覇を果たした王者は、やはり簡単に崩れる相手ではない。それでも同時に「超えられない壁ではない」ことを、ピッチ上で確かに示された。
シーズンはまだ道半ば。
浦安D-Rocksの挑戦は、ここからさらに続いていく。

文 = 小泉将 写真=小野大介

